2018年12月18日 集英社オレンジ文庫から、『宝石商リチャード氏の謎鑑定 夏の庭と黄金(ドール)の愛』が発売されました。
すてきなカバーは、雪広うたこ先生の作品です。
夜の山を背に寝そべる二人、山の上をとぶ輝く何か、そして散らばる石の球体たちが、なんだかこの12月にぴったりな聖なる雰囲気をまとっていて「12月発売に『夏の庭』って寒々しいんじゃないかな、大丈夫かな……」という私の心配をふかふかの毛皮のコートのように包み込みついでにカイロと火鉢とあったかいお芋までつけてくださったようにパーフェクトケアしてくださいました。雪広先生、本当にほんとうにいつもありがとうございます。一緒に歩いた某所で、店外につるされた派手な上着をみかけ「あの服、ジェフに着せたいですね……(辻村)」とかトンチキなことを言っていた日がもう懐かしく思われます。ジェフ、雪広先生が「そうですね!」と言わなかったことに君は感謝したほうがいいかもしれないね……。でもきっと着せる機会はないと思うから、安心しておくれ……。
うたこ先生の絵同様、中身も楽しんでいただけたらとても嬉しいです。
フランスはプロヴァンス地方のヴィラで、リチャード氏と正義くんが『宝探し』に挑みます。
宝石要素が若干薄めになってしまったことが悔やまれるのですが
大きな目的地に向かってずんずんと進んでいる一冊かなと思います。
もう少しだけ、彼らの冒険(生活、くらいの気持ちの言葉です)に、お付き合いください。
また、こちらは宝石商シリーズ第二部の二作目です。
前巻『宝石商…… 紅宝石の女王と裏切りの海』から続くお話になっております。
「新しく読んでみようかな」と思われた方は、お手数ですが第一部一巻の『宝石商リチャード氏の謎鑑定』からどうぞ!
公式サイトは、こちらです。
http://orangebunko.shueisha.co.jp/authors/%E8%BE%BB%E6%9D%91-%E4%B8%83%E5%AD%90
リンクをつなげる方法を学習したいのですが、一体どうやったら……。
ちょっとWiX(このblogを提供してくれているサービスのことです) 勉強をいたします。不如意で申し訳ありません。
上の方に新しい本が表示される仕様なので
1巻は、下の方にございます。
辻村の本のサムネイル、数えると10枚ございます。
宝石商シリーズ8作目の本書は、辻村七子、10冊目の本です。
『螺旋時空のラビリンス』、『マグナ・キヴィタス』をいれて、10冊です!
一番最初のデビュー作、『螺旋時空のラビリンス』をご本にしていただけたとき、とにかく嬉しかったこと、緊張していたことと一緒に「二作目を絶対に書かなければ」と思っていたことをよく覚えています。私の二作目は、『宝石商リチャード氏の謎鑑定』でした。
ありがたいことに、三年経った今もまだ続けさせていただいています。
感謝の言葉が『ありがとうございます』一種類しか出てこないことがもどかしくて仕方がないのですが、長らく支えてくださる皆さま、本当にありがとうございます。自分の力の至らなさや、もっとこういう部分を伸ばしたい、こういうことをしたい……と思い続ける日々ですが、それでもずっと書かせていただけることを、この上ない幸運と幸福に感じます。
本当にありがとうございます。
引き続き、精進いたします。
そんなクリスマスでした。
おおみそかも近くなってきた師走、あったかくして、素敵な夜をお過ごしください。