2023辻村七子誕生日おたのしみSS(5)

September 24,2023

※おことわり※   以下のSSは、辻村七子の誕生日を自分で祝うための「面白いことがしたいな!」という気分に基づくSSです。続き物です。(1)からお読みください。またとてもふざけています。何を読んでも笑って流していただければ幸いです。また本作のパロディもとになっている何らかのゲーム作品と辻村とは、一切合切なんの関係もございません。ご承知おきください。 ———— りちゃぽんはせいぎくんの手をとり、再び雲の中にとびこみました。 きっとこんな風に飛ぶのは最後だとわかっているのか、りちゃぽんは小さな手でせいぎくんの手をぎゅっとにぎっていました。 そして。 「ぽにおー!」   『つきましたよ』とりちゃぽんは言いました。 途端に視界が開けます。 せいぎくんは息をのみました。 眼下に見えてきたのは、大きな夜の公園でした。 そこらじゅうに広

2023辻村七子誕生日おたのしみSS(4)

September 24,2023

※おことわり※   以下のSSは、辻村七子の誕生日を自分で祝うための「面白いことがしたいな!」という気分に基づくSSです。続き物です。(1)からお読みください。またとてもふざけています。何を読んでも笑って流していただければ幸いです。また本作のパロディもとになっている何らかのゲーム作品と辻村とは、一切合切なんの関係もございません。ご承知おきください。     ————————————–   りちゃぽんはその後、さいごの仮面をてにいれました。 それはガラスでできた、とうめいな仮面でした。あまりにとうめいなので、持っているのかいないのか、よくよく目をこらさなければわからないほどです。 せいぎくんはみけん

2023辻村七子誕生日おたのしみSS(3)

September 24,2023

※おことわり※   以下のSSは、辻村七子の誕生日を自分で祝うための「面白いことがしたいな!」という気分に基づくSSです。続き物です。(1)からお読みください。またとてもふざけています。何を読んでもワハハと笑って流していただければ幸いです。また本作のパロディもとになっている何らかのゲーム作品と辻村とは、一切合切なんの関係もございません。ご承知おきください。     りちゃぽんは次々に美しい仮面を見つけました。   にまいめの仮面は、金髪の男の子がお父さんとお母さんのけんかを見ているところにありました。男の子の両親は、どちらが自分の子どもをひきとるかではなく「引き取らせるか」でもめていて、男の子はただ呆れたように二人の大人を眺めていました。せいぎくんは胸がきゅっとなりましたが、いつの間にかりちゃぽんの手の中にあった仮面は、雪のようにキラキラと輝く、びっ

2023辻村七子誕生日おたのしみSS(2)

September 24,2023

※おことわり※ 以下のSSは、辻村七子の誕生日を自分で祝うための「面白いことがしたいな!」という気分に基づくSS、その2です。(1)から続いています。内容はとてもふざけています。何を読んでもワハハと笑って流していただければ幸いです。また言うまでもありませんが、本作のもとになっている何らかのゲーム作品と辻村とは、一切合切なんの関係もございません。ご承知おきくださいませ。     ———–   せいぎくんとりちゃぽんは、手をつないで雲の中をとんでゆきました。 きらきら輝く雲は、おかしなことにどこまで飛んでも切れ目なくつづいています。そして空の上だというのに、せいぎくんは少しも寒くありませんでした。 「りちゃぽん! どこまで行くんだ!」 「ぽにっ、ぽにーっ!」   『それほど遠くではありませんよ』とりちゃぽん

2023辻村七子誕生日おたのしみSS(1)

September 24,2023

※おことわり※ 以下のSSは、辻村七子の誕生日を自分で祝うための「面白いことがしたいな!」という気分に基づくSSです。とてもふざけています。何を読んでもワハハと笑って流していただければ幸いです。また言うまでもありませんが、本作のもとになっている何らかのゲーム作品と辻村とは、一切合切なんの関係もございません。ご承知おきくださいませ。   ———————   昔々あるところに、なかたせいぎくんという男の子が住んでいました。 そんなにむかしのことでもないようです。 せいぎくんは心やさしい男の子でしたが、ちょっとおっちょこちょいなところがありました。 ある日、小学校から帰ってくる途中、せいぎくんはふしぎな生き物を見つけました。 ちょうどせいぎくんの腰のあたりまでくらいの背丈の、緑色のフードをかぶ