2025年11月19日 宝石商リチャード氏の謎鑑定シリーズの最終巻が発売されました。
『宝石商リチャード氏の謎鑑定 比翼のマグル・ガル』

挿画は雪広うたこ先生です。
10年間にわたるシリーズになりました。
本当に長らくの間、彼らの旅路につきあい、応援してくださった皆さま、ありがとうございました。こんなに幸せな作家はいないと思います。一部を書いていた時は大学生で、進路に迷っていた正義くんが、三部では迷える弟を導く大人になっています。立派になったな……と、後ろを歩いていた男の子が、いつの間にか兄貴分になっていたのを仰ぎ見るような思いです。そしてリチャード氏もまた、彼なりの変化と成長の旅路を経つつ、美しく輝き続けているのだと思います。雪広先生の描いてくださる彼の美しさを見ると、そこに秘められた哀しみや強さを感じられて、なんだか本当に宝石を眺めているような気持ちになってしまいます。雪広先生、本当にありがとうございました。
同時発売の『宝石商リチャード氏の謎鑑定 エトランジェの宝箱(トレジャー・ボックス)』には
今までこのblogやら何やらでたくさん書かせていただいた短編を、50本以上収録していただきました。『ソレア』という、下村くんとヘンリーさんの短編書き下ろしも収録されていますが、それ以外は再録です。ですが「忘れじのK」とのコラボ小説など、なかなかレアなものも入っているので、いや全部読んでると思うよという方も、よろしければ書店さんでパラ見してあげてください。ものすごい分厚さですが…………。
宝石商シリーズはこれにて完結ですが、実はまだ収録できていない短編が、かなりあります……(厚さの関係で一冊に全部収録することができませんでした)。
これがどうなるかというと…………
年末のオレンジ文庫公式webサイトで、何か告知があるかもしれません。
もう少しだけ、よろしければお付き合いください!