辻村日記 3月19日 日記を書こうと立ち上がったら、足元に積んでいた本がドミノになって倒れて行った。上から『少女星間漂流記』(東崎惟子)、『竜の医師団』(庵野ゆき)、『梁塵秘抄』(角川ソフィア文庫)、『営繕かるかや怪異譚』(小野不由美)、『勝手に! 文庫解説』(北上次郎)、『ヒッキーヒッキーシェイク』(津原泰水)だった。全部敬称略、全部積読である。我が家の書痴グランデ・ブックタワーはまだ他にも複数あるのだが、そのうちの一つに足先でタッチしてしまったがゆえの悲劇である。もう一回積み直した。 はじめまして。あるいはこんにちは。辻村七子と申します。二〇一四年ごろから小説家をしているので、そろそろ十年やらせてもらっていることになります。主に集英社オレンジ文庫で『宝石商リチャード氏の謎鑑定』などの作品を上梓している、ライト文芸畑の作家です。好きな食べ物はゆば卵丼で、好きなコーヒーはブラックです。 自
母の誕生日だったので、洋食屋さんにデリバリーを頼みました。 父、母、私の三人でディナーです。 誕生日ですということを伝えたので、注文したじゃがいものスープが、リボンで包まれたパッケージに入っていました。 短く切られた赤いリボンは、再利用が難しそうだったので、捨ててもいい? と尋ねると、 「とんでもない! 私たちは赤い糸でつながれているのよ。 赤の他人だったかもしれないのに、どうしてか夫婦だったり、母子だったりする。 大事にしましょう」 と。 そんなわけでリボンは保存されることになりました。 そんなに名言をぽんぽん発するタイプの人ではなく、どちらかというと 不用意にいいこと然とした言葉を発すると、シニカルにまぜっかえしてくるタイプなのですが 今日はそんな感じの母でした。 じんときたのでblogにメモしておきます。 元気でいてくれるのが、とても嬉しいです。
「ローズ姫と黄金のめがね」のプルーフをいただきました。 早川書房さんの読者モニター応募に応募したところ、ありがたくもモニターに選んでいただけたおかげです。 「ローズ姫と黄金のめがね」については、 早川書房さんのnote https://www.hayakawabooks.com/n/n2409bc018609 が詳しいので、「読書感想文」を読む前にざっと見ていただければと思います。 ざっくりいうとメガネをかけたプリンセスが主人公の、メガネをかけた女の子をencourageする内容の絵本です。 だと思っていました。 そういう認識で、編集部の方が一冊いっさつ手製本してくださったきれいな絵本を読んでいたら、最後にはボロボロ泣いていました。 物語は主人公のローズ姫が、両親である王さまとお妃さまから、誕生日の贈り物にメガネをもらうところから始ま
最近、twitterの”space”という機能を使って、作業の配信をしています。 ほとんどパチパチというキーボードの音しか聞こえない『配信』なのですが、配信している最中は逃げられない(笑)ので、作業を助けてもらっています。 twitterのアカウントを持っている方で、お時間が合えば、どなたでも聴いていただけるサービスですので、よろしければ遊びに来てください。 これまでも何度か配信をしていたのですが、本日6/29の夜の配信に、オレンジ文庫で『廃墟』シリーズを執筆なさっている、仲村つばき先生が遊びに来てくださいました! お互いにアニメ『少女革命ウテナ』が大好きであることがわかって盛り上がったりと、コロナの時代に久しく感じそこねていた、同好の士と盛り上がる喜びを全身で感じました。 仲村先生、本当にありがとうございます。 全力でおしゃべりをしていたため、全ての
「お誕生日おめでとうございます!」 「あっ、すみません、確かに『お誕生日おめでとうございます』といれてくださいとオーダーしたのですが、私の誕生日ではないんです」 「そうなんですか」 「小説を書いておりまして、その登場人物の誕生日なんです」 「そうなんですか」 「彼の好物が、資生堂パーラーのいちごパフェで……」 「資生堂パーラーのパフェなんですか?」 「はあ、あの、彼のお店は銀座七丁目でして……」 「はあ」 なんやかや笑劇のようなことがありつつ、お祝いしてくださったお姉さん、本当にありがとうございました。メニューでろうそくを隠して持ってきてくださるサービスで、直前まで火がついていることが見えず、あわあわするやら嬉しいやらです。クリスマスの銀座の資生堂パーラーという固有名詞を並べるだけでとんでもない人出が想像できる中(実際にすごい人出でした)、『いつもの資生堂パーラー』を味わわせてくださったこ
こんにちは、辻村です。 ここは主に新刊のおしらせをする場所のつもりだったのですが あまりにもblogに更新がなく、もったいなく思えてきたので 日常の雑記を少しだけつづります。 (もう少ししたら、お知らせできることもあると思うのですが!) 先日、友達のお祝いごとがあり 岩手県の盛岡市にお邪魔してきました。 初めて行く町! かわせみ色の新幹線はやぶさ! 盛岡八幡宮! あまり長くはいられなかったのですが 今度はお城を巡ったり、城下町を散策したりできたらいいなと 思いながら帰ってまいりました。 そして盛岡、東京とは500キロくらい離れているのに、 好天もあって、当たり前のように、都心と同じくらい暑かったです。 季節がどんどん梅雨から夏本番にシフトしてゆくのを 肌で感じる今日この頃です。 皆さまもご自愛ください。 辻村
こんにちは。こちらは辻村七子の個人webサイトです。 こちらのblogは、配布が終了した特典短編のweb再録や、日常の雑記などに利用するよていです。 お仕事のご依頼のある方は、aboutにあるメールアドレスからご連絡ください。 著作一覧はBOOKをどうぞ。 のんびり更新してゆけたらと思います。
こんにちは、辻村七子です。 去年の暮れにtjmr75というアカウントで twitterをはじめたのですが 新しい情報がすぐ手に入る一方、 過去の情報が流れてゆきやすいので 個人のwebサイトをつくりました。 新刊や特典などのおしらせや、過去のおまけ短編などのweb再録用の場、また日常の雑記などをつづるのに活用できればと思います。 (過去の全てのおまけ短編がweb再録できるわけではありません。ご承知おきください) また、作っている人が、web制作初心者であるため 今後、さりげなくwebサイトの形が変わっているかもしれません。 文字が読みやすく、写真の見やすいwebサイトにしたいです。 どのような形になるにせよ、細々と続けてゆけたらいいなあと思っております。 よろしくお願いいたします。 2017年2月 辻村 七子
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